博物館について
館長あいさつ
「博物館とは文化財を介した歴史、文化、芸術、自然、そして記憶の集積のスポットであり、後世へと伝達するための地域の精神的インフラの拠点」
横浜市歴史博物館は平成7年(1995)の開館以来、20年を経過しました。私は横浜に住んで35年以上、神奈川の地域史を含む古代史研究に従事して展示などにかかわったこともあり、また平成23年より館長職に就いており、博物館の活動を内と外からみてきました。この20年のあいだ、「ムラと人々のくらし」を活動のポリシーに掲げていますが、博物館を取り巻く社会の動きは多くの変化があり、今もいろいろ厳しい状況に置かれています。しかし、博物館の使命は、地域の文化資源、つまり文化財を収集、保存、研究し、展示や講座などでその成果を多くの市民に公開していくべきところにあることは変わりありません。
歴史博物館は隣接地に国史跡の弥生時代の大塚・歳勝土遺跡公園を有して、ナマの歴史に触れる野外博物館として市民ガイドの協力のもとに、大いに学ぶこともできます。学校との連携にも力を入れており、毎年多くの児童・生徒が訪れて、横浜の歴史や文化をよく知り、自分たちの過去、現在を考える場となっています。最近では市内の小学校の歴史資料室のリボーンにも博物館の事業として協力しております。
この20年の積み重ねを生かしながら、博物館はこれからもさまざま形での市民の参加、地域との連携を益々進め、児童からシニアまでの市民の日々の生活に欠かせない、密着した存在として認識され、多くの方々の支持がえられるよう、学芸員はじめ職員一同、その使命を自覚しつつ、改善に努めていく所存です。
平成27年4月 鈴木靖民
歴代館長
- 初代館長
- 平野邦雄 (1995.1-2004.3)
- 二代館長
- 髙村直助 (2004.4-2011.3)
- 三代館長
- 鈴木靖民 (2011.7-)
沿革
昭和56年(1981)12月 | 「よこはま21世紀プラン」(第1次実施計画)に考古資料館構想が出る。 |
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昭和60年(1985) 5月 | 「よこはま21世紀プラン」(第2次実施計画)に歴史博物館構想が出る。 |
昭和61年(1986) 1月 | 大塚・歳勝土遺跡が国指定史跡となる。 |
平成元年(1986) 3月 | 博物館の基本計画を策定 |
平成4年(1992) 2月 | 博物館の建設が起工 |
平成 4年(1992) 9月 | 横浜市歴史博物館や三殿台考古館、八聖殿郷土資料館等を管理運営する団体として、財団法人横浜市ふるさと歴史財団発足(理事長石原俊)、埋蔵文化財センターを統合。 |
平成 6年(1994) 2月 | 博物館の建物が竣工 |
平成 6年(1994) 3月 | 横浜市歴史博物館設置条例制定 |
平成 7年(1995) 1月 | 横浜市歴史博物館開館(31日) |
平成 8年(1996) 3月 | 大塚・歳勝土遺跡公園開園(23日) |
平成 9年(1997) 3月 | 都筑民家園(旧長沢家住宅)一般公開(29日) |
平成10年(1998)10月 | 横浜開港資料館の管理運営にあたってきた財団法人横浜開港資料普及協会と、財団法人横浜市ふるさと歴史財団が統合(名称は後者を踏襲)。 |
平成18年(2006)4月 | 財団法人横浜市ふるさと歴史財団が指定管理者となる。 |
平成23年(2011) 6月 | 財団法人横浜市ふるさと歴史財団が公益法人として認可され、公益財団法人横浜市ふるさと歴史財団となる。 |
平成27年(2015) 1月 | 開館20周年 |
平成27年(2015) 4月 | ホームページリニューアル |