博物館について
館長あいさつ
「地域創成の行方を示す「人文知」を、地域とともに学び、発信する場にー博物館のめざすものー」
このたび、鈴木靖民前館長の後を継いで横浜市歴史博物館館長となりました、佐藤 信です。 前館長と同じく日本古代史を専攻しており、文化財研究所や文化庁で文化財の調査・研究・保護を仕事としたのち、大学の日本史学科で研究・教育に長く勤めました。大学を定年退職した後も、文化審議会や各地の史跡の保存活用委員会などの場で文化・文化財の保存・活用について努めてまいりました。
私と横浜市歴史博物館との関係は、学生時代に港北ニュータウンの大塚遺跡の発掘調査に参加した経験にはじまります。初代館長の故平野邦雄先生からは、古代史や文化庁の後輩という関係もあって、創設趣旨について親しくご教示いただきました。高村直助館長や鈴木靖民館長からも、学生時代以来長く導いていただきました。横浜市ふるさと歴史財団には、先輩の五味文彦理事長のもとで、評議員・理事として務めてまいりました。
横浜は、世界に開かれた大都市として、日本を代表する歴史を歩んできました。原始・古代から近現代まで、歴史の証人である史跡・遺跡や歴史資料にも恵まれています。横浜は、世界から新しい文化を受容し発展してきた伝統を活かして、これからも地域の歴史文化や「人文知」をふまえながら、持続可能な発展をめざして行くことでしょう。横浜市歴史博物館は、そうした横浜地域の歴史文化や伝統を多くの人々が理解・共有する場となるよう、調査・研究の成果を分かりやすく展示・発信することをめざします。
コロナ禍で厳しい状況下にある今日ですが、これからも、関係する市民の方々や諸機関と連携・協力しながら、地域とともに新しい博物館のあり方を創成するよう努力したいと思います。どうぞ、あたたかいご支援を賜りますよう、よろしくお願い致します。
2021年4月 佐藤 信
歴代館長
- 初代館長
- 平野邦雄 (1995.1-2004.3)
- 〇2005年 横浜文化賞受賞
- 二代館長
- 髙村直助 (2004.4-2011.3)
- 〇2004年 横浜文化賞受賞
- 三代館長
- 鈴木靖民 (2011.7-2021.3)
- 〇2021年 横浜文化賞受賞
- 四代館長
- 佐藤 信 (2021.4-)
沿革
昭和56年(1981)12月 | 「よこはま21世紀プラン」(第1次実施計画)に考古資料館構想が出る。 |
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昭和60年(1985) 5月 | 「よこはま21世紀プラン」(第2次実施計画)に歴史博物館構想が出る。 |
昭和61年(1986) 1月 | 大塚・歳勝土遺跡が国指定史跡となる。 |
平成元年(1989) 3月 | 博物館の基本計画を策定 |
平成4年(1992) 2月 | 博物館の建設が起工 |
平成 4年(1992) 9月 | 横浜市歴史博物館や三殿台考古館、八聖殿郷土資料館等を管理運営する団体として、財団法人横浜市ふるさと歴史財団発足(理事長石原俊)、埋蔵文化財センターを統合。 |
平成 6年(1994) 2月 | 博物館の建物が竣工 |
平成 6年(1994) 3月 | 横浜市歴史博物館設置条例制定 |
平成 7年(1995) 1月 | 横浜市歴史博物館開館(31日) |
平成 8年(1996) 3月 | 大塚・歳勝土遺跡公園開園(23日) |
平成 9年(1997) 3月 | 都筑民家園(旧長沢家住宅)一般公開(29日) |
平成10年(1998)10月 | 横浜開港資料館の管理運営にあたってきた財団法人横浜開港資料普及協会と、財団法人横浜市ふるさと歴史財団が統合(名称は後者を踏襲)。 |
平成18年(2006)4月 | 財団法人横浜市ふるさと歴史財団が指定管理者となる。 |
平成23年(2011) 6月 | 財団法人横浜市ふるさと歴史財団が公益法人として認可され、公益財団法人横浜市ふるさと歴史財団となる。 |
平成27年(2015) 1月 | 開館20周年 |
平成27年(2015) 4月 | ホームページリニューアル |
令和元年(2019)8月 | 長期休館(大規模修繕工事 2019年8月~2020年3月末) |
令和2年(2020)4月 | 臨時休館(新型コロナウィルス感染症感染拡大防止 2020年4月~5月末) |