ミツザワカイヅカ
三ツ沢貝塚
<地域史跡 市登録文化財 昭63.11.1指定>
三ツ沢貝塚は、神奈川区沢渡・三ツ沢東町・同南町にまたがって存在していた縄文時代の貝塚で、横浜市内の貝塚としては、屈指の規模のものである。貝層は、厚いところで約1m、平均30~40cmほどで、埋められた貝はハマグリ・カカミガイ・シオフキ・アカニシなどである。貝塚のほかに縄文時代後期の土器を主体に、その前後の時期の土器、貝層の下からは中期土器も発見された。本格的な発掘はN・G・マンローによって行われた。発掘は7ヶ月にも及び、当時としては、国内最大規模の発掘であった。この発掘により、竪穴住居祉の柱穴、炉などの遺構が発見され、縄文時代の竪穴住居祉研究の第一ページを飾ることになる。同時の発見された5体の人骨は当時、はなばなしく展開されていた石器時代の人種をめぐる論争に一石を投じた。
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時代/作成:原始
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