クランテイ
九覧亭
〈地域史跡 市登録文化財 平7.11.1指定〉
金沢区瀬戸の金龍院境内に設けられれた金沢八景の展望台。金沢八景といえば、能見堂がその発祥の地としてよく知られているが、嘉永年間、能見堂眼下の入海、泥亀新田が埋め立てられ、八景の眺望に変化がおきた。九覧亭はこうした能見堂からの眺望の衰退により、江戸後期、金龍院境内に設けられた。九覧亭が繁栄したことは、瀬戸橋周辺の旅亭の賑わいと相まって、金蔵院板の八景絵図が多く出回ったことからも分かる。かつて九覧亭があった場所には九覧亭の来歴を刻んだ嘉永4年(1851)の昇天山九覧亭の記碑が建っている。
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時代/作成:近世
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