横浜市歴史博物館

ホーム > 行動からえらぶ > 調べる > 収蔵資料紹介 > 横浜市の文化財 / 検索結果一覧 > 旧染井能舞台

キュウソメイノウブタイ
旧染井能舞台

 〈一般建造物 市指定文化財 平8.5.20指定〉
 横浜能楽堂の中に復原された旧染井能舞台は、まず明治8年(1875)に東京根岸の前田家の屋敷に建てられ、その後大正8年(1919)に東京染井に移築され、昭和40年(1965)まで使われた舞台を再現したものである。根岸、染井の2時期を経ているが、総称して旧染井能舞台と呼ばれている。根岸に建てられた当時、屋外舞台だったため、舞台に隅木4本を持つ寄棟造りの屋根が架かる。現代のいわゆる全蓋式能楽堂では、屋根は装飾として付けられるだけだが、この能舞台は完結した屋根を持っており、この点が大きな特色である。また鏡板に松だけでなく梅を描くのは加賀前田家にちなむ舞台だからであり、これもこの舞台の特色である。現存能舞台の中で古い方から数えて十指に入るのではないかとされるほどの歴史があり、特に、第二次大戦後東京に残されたわずか4つの能舞台の一つとして活用され、戦後の能楽界に果たした役割は大きい。

作者:

時代/作成:近現代

法量:桁行一間、梁間一間

■画像をクリックすると拡大画像が表示されます。
PAGE TOP