キュウカワイギョクドウベッテイ(ニショウアン)オモヤオヨビオモテモン
旧川合玉堂別邸(二松庵)主屋及び表門
〈一般建造物 市指定文化財 平7.11.1指定〉
川合玉堂(1873-1957、日本画家)が金沢区富岡に構えた別邸。屋敷の中に2本の老松があったので、「二松庵」と名付けられた。この別邸は、いわゆる数寄屋造りで、画室としての機能を備えており、玉堂によって新築されたものである。建築されたのは大正6年から12年の間(1917~1923)と考えられる。屋敷は、約2000坪、表門に腕木門があり、両袖に木賊付き建仁寺垣をめぐらせる。敷地は、回遊式庭園となっている。主屋は、表門の北側、十数段の階段を登った正面にあり、その東側が庭園となり、その先に海が開けていた。主屋は茅葺きの主要部と、瓦葺きの下屋部から成る。玄関を入ると、左手に書生部屋、その奥に女中部屋を伴った厨房があり、外へ出ると井戸屋があった。玄関の右手は、客の控え室、茶室と続く。その奥が、画室。画室は10畳で、その北側は寝室、便所がある。茶室の北側に座敷、便所、風呂場となっている。
作者:
時代/作成:近現代
法量:181.8平方m