はなみやまいせきしゅつどりゅうせんもんどき
花見山遺跡出土隆線文土器(No.49)
花見山遺跡は都筑区見花山の大熊川南岸の台地上に位置する。昭和52・53年にかけて行われた発掘調査では縄文時代草創期の集落が全掘され、その後の研究に大きな影響を与えた。良好なまとまりをもって出土した縄文時代草創期の遺物は、平成7年11月1日に横浜市指定文化財に指定された。
この資料は、縄文時代草創期の隆線文土器である。口縁部から底部にかけての5片が残存していた。小型の深鉢である。胴部はやや直線的で、底部は丸みが強い。底部近くまで、ハの字文を縦に並べている。縦に5~6個を3列並べるのを基本とし、間隔をあけて施文していたようである。
作者:
時代/作成:原始
法量:口径13.8cm×高さ12.4cm