横浜市歴史博物館

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フジリョウドウイチランノズ
富士両道一覧之図


 歌川(五雲亭)貞秀作。安政6年(1859)。江戸より富士山にいたる道筋を鳥瞰図として描いたもの。両道とは、東海道と甲州街道を示すものと思われる。19世紀に入ると、江戸やその周辺地域で、富士山を信仰対象とする富士講が盛んとなり、富士山に多くの人々が登るようになった。本資料の作成もそうした富士信仰の隆盛と関連したものと思われる。左下に江戸の町が置かれ、左側を上部に進む形で東海道が、右側を若干回り込むようにしながら上部に進む形で甲州街道が、それぞれ描かれている。中央上部には富士山がまさに聳えるように描かれており、御殿場口や吉田口といった登山道が見える。なお、右下にみえる「富嶽道中一覧 其二」の意味は不明である。

作者:歌川(五雲亭)貞秀作

時代/作成:近世

法量:742×742

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