きしゃどびん
汽車土瓶
作成:昭和初年~5年頃
汽車土瓶は、明治5年(1872)の新橋・横浜間の鉄道開通以降に登場した、車窓で駅弁とともに親しまれたお茶の容器である。
取っ手に「定價 金五銭 自笑亭 濱松驛」の値札があり、東海道線浜松駅で弁当を販売していた自笑亭による信楽焼の汽車土瓶である。値札の裏には「御注意 空壜 空折箱などを車窓外に投げ棄てることは危険ですから御遠慮下さい」とあり、当時、乗客によって車窓から土瓶が投棄されていた状況を伝えている。
10.6×8.6×高11.9㎝(土瓶)
φ5.0×高3.2㎝(湯のみ)
作者:
時代/作成:近現代
法量:縦10.6×横8.6×高11.9㎝