ゆうきかっせんえことばうつし
結城合戦絵詞写
作成:江戸時代:天保8年(1837)
永享18年(1438)に鎌倉公方足利持氏が室町幕府と対立して自刃し、味方した結城氏一門も滅亡した永享の乱をテーマとした絵巻物の書写。全17紙、紙本著色、一巻。詞書きと絵の部分で構成される。原本の「結城合戦絵詞」は国指定重要文化財。
末尾には明和5年(1768)11月7日付の伊勢貞丈による書写の際と、天保8年(1837)の飯島勝休による書写の際の奥書がある。伊勢貞丈は江戸時代中期の故実家で、同僚の所蔵する絵巻を写したとあり、飯島勝休は信州松代藩の故実家で、藩史に関する資料を収集していた人物である。各紙の継ぎ目裏には勝休の判が、見返しには蔵書印が押される。
原本の絵巻は、近年にその内容の検討から、錯簡が指摘されて修復をしており、絵および詞書き部の順番は当資料と異なっている。
作者:飯島勝休(いいじまかつやす)書写
時代/作成:中世
法量:縦31.0cm× 横433.2cm