企画展
令和3年度横浜市指定・登録文化財展
横浜市は、横浜市文化財保護条例に基づき、市域の歴史や文化、自然を理解するうえで重要な価値をもつ様々な文化財を指定・登録し、その保存・活用を行っています。
その取り組みの一つとして、令和3年度に指定された文化財の速報展示と、同時開催する「浄土の庭―称名寺境内国史跡指定100年―」展にちなみ、平成8年度に横浜市指定文化財として指定された平安時代の浄土信仰と関係の深い紺紙金字法華経(こんしきんじほけきょう)の展示を行います。また、令和3年度に発掘調査を開始する小机城跡に関する展示コーナーを設けます。
横浜市内に伝えられてきた貴重な文化財をじっくりとご覧ください。
浄土の庭―称名寺境内国史跡指定100年―
称名寺境内(金沢区)は、大正11年(1922)に国の史跡に指定されました。2022年には、指定から100年の節目を迎えます。
称名寺は、鎌倉幕府の重職を担った金沢北条氏の菩提寺であり、「称名寺絵図」にみる一大伽藍は14世紀の初め頃に完成したとされています。反橋・平橋の架けられた阿字ケ池を中心とする浄土庭園は、背後の三山とあいまって、称名寺を特徴づける景観となっています。このような景観は、戦後の地域開発により失われる危機に迫られましたが、昭和47年(1972)に背後の三山を含む境内地が追加指定されたことにより、保存されることとなりました。
本展覧会では称名寺境内の史跡指定の歩みを伝えるとともに、称名寺の造営に結実した浄土思想について、金沢北条氏の盛衰とともに紹介します。
※画像をクリックするとチラシPDF(1.2MB)をご覧いただけます。
主な展示品
令和3年度横浜市指定・登録文化財展
●令和3年度横浜市指定文化財
彫刻 木造薬師如来立像 宗教法人證菩提寺蔵 (写真パネル)
有形民俗 オシャモジサマ(奉納杓子) 宗教法人本法寺蔵・個人蔵
●平成8年度横浜市指定文化財
典籍 紺紙金字法華経 八巻 宗教法人法性寺蔵(横浜市歴史博物館寄託)
開催概要
- 会期
- 2021年12月4日 (土) ~2022年1月10日 (月)
- 会場
- 横浜市歴史博物館
- 開館時間
- 9:00~17:00(券売は16:30まで)
- 休館日
- 月曜日(祝日の場合は開館)、12月27日~1月4日
- 観覧料
-
観覧料 企画展 企画展・常設展共通 一般 500円(400円) 800円(640円) 大学生・高校生 300円(240円) 400円(320円) 中学生・小学生・横浜市内在住65歳以上 100円(80円) 100円(80円) - 主催
- (公財)横浜市ふるさと歴史財団、横浜市教育委員会
関連事業
令和3年度横浜市指定・登録文化財展
展示みどころ解説
講堂にて展示担当学芸員が解説。その後企画展示室自由見学。
各回40分程度。参加費無料(企画展チケットが必要)
12月12日(日)11:00~、14:00~ 定員各80名(先着)
事前申込み不要。直接講堂へお越しください。
浄土の庭―称名寺境内国史跡指定100年―
1 展示みどころ解説
講堂にて展示担当学芸員が解説。その後企画展示室自由見学。各回40分程度。参加費無料(企画展チケットが必要)
12月25日(土)11:00~、14:00~定員各80名(先着)
事前申込み不要。直接講堂へお越しください。
2 研究講座
展示内容や展示資料にまつわる話題を、学芸員がお話しします。事前申込み制
各日とも14:00~ 会場:当館講堂 定員各80名
参加費:500円
①12月26日(日)「仏の世界、浄土の美」
講師:公益財団法人横浜市ふるさと歴史財団主任学芸員 福原庸子
②1月8日(土)「鎮魂の祈り」
講師:横浜市歴史博物館主任学芸員 柳沼千枝
〈お申込み〉
11月2日(火)~①12月15日(水)、②12月22日(水)
応募者多数の場合は抽選
3 開館記念特別講演会「称名寺境内国史跡指定100年」 事前申込み制
当館館長佐藤信と、財団理事長五味文彦による講演会。2022年に国史跡指定100年を迎える称名寺の指定にまつわるエピソードを中心にお話しします。
12月19日(日)13:30~16:00
会場:当館講堂 定員90名 参加費:1000円
講師:公益財団法人横浜市ふるさと歴史財団理事長 五味文彦
横浜市歴史博物館館長 佐藤 信
〈お申込み〉
11月2日(火)~12月8日(水)
応募者多数の場合は抽選