企画展
馬は人間にとって、運搬・通信・農耕など多くの役割を果たしてくれる動物です。
日本列島には古墳時代の中頃に馬と乗馬の文化、馬の生産・育成の技術が朝鮮半島から導入されました。律令国家の成立期には軍用や通信の手段としての馬の確保が重視され、各地に馬の生産牧場が設置されました。平安時代には朝廷直轄の勅旨牧(御牧)が信濃・上野・甲斐・武蔵の4カ国に設置され、天皇の馬「御馬」を毎年朝廷に貢進しました。
横浜市域を含む武蔵国には6箇所の勅旨牧が置かれ、そのうち2箇所は鶴見川流域にあったとみる説が有力です。この展覧会では古代の有力な馬産地の一つであった武蔵国を中心とする南関東の馬生産や交通の様相について、馬具などの考古資料や絵画資料、古典籍をまじえて見てゆきます。
展示構成
プロローグ 波濤をこえて
Ⅰ横浜に馬がやってきた
Ⅱ律令国家をささえた馬たち
Ⅲ古代東国の牧と厩
Ⅳつわものの誕生と馬
エピローグ 名馬の伝説
※前期(1月30日~2月24日)・後期(2月26日~3月21日)で展示替えを行います。詳しくはお知らせページをご覧ください。
関連イベント
◎特別講演会「どうして馬は倭国へやってきたのか」 (事前申込)
日 時:2月11日(月祝)14:00~16:00
講 師:白石太一郎氏(国立歴史民俗博物館名誉教授)
参加費:無料
会 場:横浜市歴史博物館 講堂
定 員:170名(定員を超えた場合は抽選)
申 込:横浜市歴史博物館ウェブサイトまたは往復はがき(申し込み詳細はイベントページから)
申込期間:1月25日必着 Web申込は17:00まで
◎シンポジウム 「古代国家をささえた馬たち(仮)」(事前申込)
日 時:3月17日(日) 13時30分~16時
講 師:末崎真澄氏(公益財団法人馬事文化財団参与)山口英男氏(東京大学史料編纂所教授)
コメンテーター:河野保博氏(京都造形芸術大学・産業能率大学兼任講師)
司会:鈴木靖民(当館館長)
会 場:横浜市歴史博物館 講堂
参加費:1000円
定 員:170名(定員を超えた場合は抽選)
申 込:横浜市歴史博物館ウェブサイトまたは往復はがき(申し込み詳細はイベントページから)
申込期間:1月14日~3月6日必着 Web申込は17:00まで
◎学芸員による研究講座「馬三題」
第1回 2月16日(土)「ユーラシア草原地域の初期騎馬遊牧民の文化(仮)」講師:畠山禎(横浜ユーラシア文化館学芸員)
第2回 3月3日(日)「古代日本の宮廷儀礼と馬(仮)」講師:柳沼千枝(当館学芸員)
第3回 3月10日(日)「近代・薄れゆく馬の記憶(仮)」講師:羽毛田智幸(当館学芸員)
各日14:00~15:30(開場13:30)
会 場:横浜市歴史博物館 研修室(3月10日のみ講堂)
参加費:500円
定 員:50名 当日受付
◎フロアレクチャー
日 時: 2月9日(土)、3月9日(土)、3月21日(木祝) 各日11:00~、14:00~(1時間程度)
会 場:横浜市歴史博物館企画展示室
参加費:無料(企画展チケットが必要です)
定 員:30名 当日受付
◎特別企画 ポニーと触れあおう!
日 時:2月10(日)11:30~12:00、13:30~14:00 終了時刻の10分前までに会場にて申込受付
会 場:横浜市歴史博物館エントランス前
参加費:無料(企画展チケットが必要です)
開催概要
- 会期
- 2019年1月30日 (水) ~2019年3月21日 (木)
- 会場
- 横浜市歴史博物館
- 開館時間
- 9:00~17:00(券売は16:30まで)
- 休館日
- 月曜日(2/11を除く)、2/12(火)
- 観覧料
-
観覧料 企画展 企画展・常設展共通 一般 600円(480円) 800円(640円) 大学生・高校生 300円(240円) 400円(320円) 中学生・小学生 100円(80円) 100円(80円) ※( )内は20名以上の団体料金です。
●毎週土曜日、小・中・高校生は無料です。
- 主催
- 横浜市歴史博物館
- 共催
- 横浜市教育委員会
- 協力
- 公益財団法人馬事文化財団
広報連携 埼玉県立歴史と民俗の博物館