企画展
三浦半島は古くから海と深くかかわっています。江戸時代の浦賀には「海の関所」浦賀奉行所が置かれ、海岸沿いの村々では漁業が盛んでした。弥生時代にさかのぼれば、海岸に沿って点在する洞穴遺跡から、弥生人と海の密接なつながりを示す資料が発見されています。
展示パート1では、江戸時代の三浦半島を横浜市域とのつながりも意識しながら当館が所蔵する資料から紹介します。 展示パート2では、弥生時代の三浦半島を特徴づける海蝕洞穴遺跡である間口洞穴の出土資料(神奈川県立歴史博物館蔵、神奈川県指定重要文化財)を展示します。タイムスリップしたハマっ子は三浦半島をどのように観るのでしょうか。
展示構成(予定)
パート1 江戸時代
三浦の地図/鎌倉と逗子/金沢の野島/横須賀の実力者・永嶋家
浦賀―海の関所/異国船への備え/三崎―魚を獲る、運ぶ
パート2 弥生時代
さまざまな漁具/運ばれる貝輪/骨を焼いて占う
主な展示品
パート1
相模国絵図(画像1)、公郷村永嶋家文書、「東海道五拾三次之内 戸塚」(歌川広重画)、
「諸国六十八景 相模多古江」(歌川広重(2代)画)(画像2)、神奈川の廻船問屋が浦賀奉行所に提出した誓約書(個人蔵)、三崎から江戸へ魚を運ぶことを証する「廻船手形」(横浜開港資料館蔵)、浦賀に来航したマンハタン号のスケッチ
*所蔵先の記載のない資料は当館蔵
パート2
神奈川県立歴史博物館蔵 間口洞穴遺跡出土品 ※神奈川県指定重要文化財
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画像1 相模国絵図 | 画像2 「諸国六十八景 相模多古江」(歌川広重(2代)画) |
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間口洞穴遺跡外観 | 神奈川県立歴史博物館蔵 間口洞穴遺跡出土品 ※神奈川県指定重要文化財 |
開催概要
- 会期
- 2017年6月21日 (水) ~2017年7月17日 (月)
- 会場
- 横浜市歴史博物館 企画展示室
- 開館時間
- 9:00~17:00 (券売は16:30分まで)
- 休館日
- 月曜日(7月17日(月・祝)は開館)
- 観覧料
-
観覧料 企画展 企画展・常設展共通 大 人 200円(160円) 500円(400円) 高校生・大学生 100円(80円) 200円(160円) 小学生・中学生 100円(80円) 100円(80円) - 主催
- 横浜市歴史博物館
- 共催
- 横浜市教育委員会
- 協力
- 神奈川県立歴史博物館
- 後援
- 朝日新聞横浜総局・神奈川新聞社・産経新聞社横浜総局・東京新聞横浜支局・日本経済新聞社横浜支局・毎日新聞横浜支局・読売新聞横浜支局・NHK横浜放送局・TVK・FMyokohama84.7
関連事業
●講座「海からみる江戸時代の三浦半島」 7月1日(土) 15:30~17:00
講師:神谷大介氏(東海大学非常勤講師)
会場:講堂/定員:150人/参加費500円/当日受付(開始30分前より)・先着順
●講座「三浦半島の洞穴遺跡」7月9日(日) 14:00~15:30
講師:高橋 健(当館学芸員)
会場:研修室/定員:40人/参加費500円/当日受付(開始30分前より)・先着順
●展示解説 7月1日(土) 7月12日(水) ①10:30~②14:00~ ※各日2回
会場:企画展示室/定員なし/参加費無料(企画展チケットが必要です)/当日受付
図録
「江戸時代の三浦半島をゆく」
A4 42頁 オールカラー 500円(税込)
*テーマ展に出展しない資料を含め48点の画像を紹介。
*資料として「関連文書翻刻」と「三浦郡公郷村永嶋家文書目録」(横浜市歴史博物館蔵)
をつけました。