企画展

横浜市金沢区にある称名寺貝塚は、今からおよそ四千年前の縄文時代後期を中心に残された貝塚です。称名寺は鎌倉時代に創建されたお寺ですが、その周辺に縄文時代の貝塚が眠っているのです。称名寺貝塚から見つかった土器をもとにして、縄文時代後期初めの土器型式である「称名寺式土器」が設定されました。この称名寺式土器は、西日本からの影響を受けて作られたと考えられています。発掘調査ではイルカや魚の骨が大量に出土し、シカの角で作った銛や釣針などの漁具も見つかりました。この地で暮らした縄文人は海にこぎ出してイルカや魚をとり、遠く離れた土地と行き来していたのです。
今回の企画展では、東北地方から近畿地方までの資料を広く集めて展示し、最新の研究成果をもとに称名寺貝塚で暮らした人々のすがたを描き出します。
展示構成
第Ⅰ部 称名寺貝塚のすがた
第 1章 称名寺貝塚の発掘
第 2章 称名寺貝塚の内容
第Ⅱ部 称名寺式土器の時代
第 3章 中期から後期へ
第 4章 称名寺式土器と仲間たち
主な展示品
称名寺貝塚出土資料(立正大学博物館蔵、江戸東京たてもの園蔵、神奈川県立歴史博物館蔵、横須賀市自然・人文博物館蔵、慶應義塾大学蔵、(公財)横浜市ふるさと歴史財団埋蔵文化財センター蔵、横浜市歴史博物館蔵)、称名寺式土器と関連資料など。
開催概要
- 会期
- 2016年1月30日 (土) ~2016年3月21日 (月)
- 会場
- 横浜市歴史博物館
- 開館時間
- 9:00~17:00(券売は16:30まで)
- 休館日
- 月曜日(3月21日は開館)
- 観覧料
-
観覧料 企画展 企画展・常設展共通 一般 300円(240円) 500円(400円) 大学生・高校生 200円(160円) 300円(240円) 中学生・小学生 100円(80円) 100円(120円) ※( )内は団体料金です。
※毎週土曜日は、小中高校生の観覧は無料です。
※日付印のある企画展チケット半券でモザイクモール港北の観覧車に無料でご乗車いただけます。(1乗車定員4名、当日1回に限ります)
- 主催
- 横浜市歴史博物館
- 共催
- 横浜市教育委員会・(公財)横浜市ふるさと歴史財団埋蔵文化財センター
- 協力
- 後援:横浜市金沢区役所・朝日新聞横浜総局・神奈川新聞社・産経新聞社横浜総局・東京新聞横浜支局・日本経済新聞社横浜支局・毎日新聞横浜支局・読売新聞横浜支局・NHK横浜放送局・TVK・FMyokohama84
協賛:モザイクモール港北
関連イベント
◆平成27年度三菱財団人文科学研究助成・企画展「称名寺貝塚」関連シンポジウム
「称名寺貝塚と称名寺式土器」
日程:2016年 3月 5日(土)・ 6日(日) 2日間
◆出張講演会 ※終了しました
日程:2016年 2月11日(木・祝)
会場:金沢公会堂(横浜市金沢区泥亀2丁目9番1号(金沢区総合庁舎内))
◆研究講座
日程:2016年 2月27日(土)・ 3月12日(土)
◆遺跡散歩
日程:2016年 3月16日(水)
日時:2016年 2月 7日(日)・ 28日(日)・3月20日(日) 11:00〜、14:00〜
展示図録
『称名寺貝塚』 100ページ、1200円
第Ⅰ部 称名寺貝塚のすがた
第 1章 称名寺貝塚の発掘
第 2章 称名寺貝塚の内容
第Ⅱ部 称名寺式土器の時代
第 3章 中期から後期へ
第 4章 称名寺式土器と仲間たち