企画展(アーカイブ)
日本の「お弁当文化」を代表する食べ物である「おにぎり」。この企画展では、横浜市内から出土した古墳時代のおにぎり状の炭化物を手がかりにして、おにぎりの歴史を解き明かすとともに、最新の炭化種子や圧痕研究の成果を紹介します。さらに海苔や梅干しといった代表的な具材の歴史も紹介しつつ、現代のコンビニおにぎりにいたる食の歴史の一側面を明らかにします。
展示構成
Ⅰ.どんぐりころころ?―コメ以前の植物食
おにぎりの話に入る前に、日本列島でコメづくりが始まる前の植物食についてみてみましょう。
Ⅱ.おむすびころりん!―コメの登場とそれ以降
各地の遺跡から出土した炭化米の塊(かたまり)をみながら、どのような資料がおにぎりなのかを考えます。
Ⅲ.始めちょろちょろ中ぱっぱ―調理器具と技術
コメの調理方法は、調理器具と施設、品種、食べ方など、いろいろな面が絡み合って時代とともに変化してきました。
Ⅳ.おにぎり今昔―握り飯と具材の歴史
今日私たちがイメージする「おにぎり」は一体いつ頃から現れるのか、文献や絵図に登場するおにぎりの姿から、その歴史をたどります。
主な展示品
砂沢遺跡出土炭化米・土器(重要文化財/弘前市教育委員会)、三内丸山遺跡出土炭化種子(青森県教育庁)、押出遺跡出土クッキー状炭化物・土器(重要文化財/山形県立うきたむ風土記の丘考古資料館)、酒呑場遺跡出土土器(重要文化財/山梨県立考古博物館)、下宅部遺跡出土炭化種子(東村山市教育委員会)、杉谷チャノバタケ遺跡出土炭化米塊(石川県埋蔵文化財センター)、唐古・鍵遺跡出土炭化米塊(田原本町教育委員会)、直良信夫コレクション(国立歴史民俗博物館)、佐藤敏也コレクション(大阪府立弥生文化博物館・弘前大学分析資料)、鮫ヶ尾城出土炭化米塊(妙高市教育委員会)、横浜市内遺跡出土資料など
開催概要
▲観覧料 (カッコ内は団体料金)
チラシを「おにぎり形」に折ると団体料金でご入場いただけます!
企 画 展 企画・常設セット
大 人 300(240)円 500(400)円
大学・高校生 200(160)円 300(240)円
中学・小学生 100( 80)円 150(120)円
関連事業
▲講演会「おにぎりの考古学」 11/3 終了
▲フロアレクチャー (学芸員による展示解説) 10/11、18、25、11/1、8、15、22 終了
▲親子向けフロアレクチャー (学芸員によるやさしい展示解説) 10/13、11/2、23 終了
▲実験!古代のご飯を食べよう 10/13、11/2、23 ※10/13は、雨予報のため中止とします(10/12更新)。
※雨天の場合は中止となります。ホームページでご確認ください。 終了
▲土器の圧痕レプリカ体験 11/3 当日先着順 終了
▲土器を食べちゃえ!(土器片にそっくりなクッキーが食べられます) 11/3 当日先着順 終了
▲古墳時代のお弁当箱を作ろう 【事前申込み制】 ①10/26 追加募集中 終了 ②11/16 終了
▲関連遺跡散歩 【事前申込み制】 ①10/22 終了 ②11/5 終了
▲バスツアー「登呂遺跡でおにぎりを食べる旅」 【事前申込み制】 主催:臨港コミュニティ(株) 11/19 終了
展示図録
あり(完売しました)