横浜市歴史博物館

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企画展(アーカイブ)

企画展
仕事がはかどるギザギザ農具 千歯こき こうして横浜へやってきた

千歯扱きは、稲や麦の穀粒を穂から外すときに使われた農具です。その名の由来は、一日で千把の稲を扱くことができる、たくさんの刃を持っているなど、いろいろな説がありますが、それまでの農具に比べ、作業の効率が格段に優れていたことは間違いないでしょう。
 本展では、千歯扱きに記された文字を頼りに、横浜で使われた千歯扱きの生まれ故郷を探ります。
 現代と異なる交通事情であった明治・大正時代、千歯扱きがどこで作られ、どのように販売されて横浜にやってきたのか、その商いや流通を考えてみたいと思います。

展示構成

プロローグ 「扱く」 穀類の脱粒
Ⅰ 千歯扱きの登場 -扱箸から千歯扱きへ-
Ⅱ どこで作られた千歯扱き? -文字から探る生まれ故郷-
Ⅲ どうやって売られていたの? -千歯扱きの行商と修理-
千歯扱きから回転脱穀機へ

主な展示品

◎倉吉製千歯扱き(川崎市市民ミュージアム) ◎倉吉鉄耕舎広告(八王子市 石川恵一氏)
◎若狭製千歯扱き(当館) ◎樫製千歯扱き(八王子市郷土資料館)
◎横浜市内製千歯扱き(当館) ◎篠竹製千歯扱き(所沢市中富民俗資料館)
◎稲扱行商関係文書(福井県立若狭歴史民俗資料館) ◎扱箸(富山県農林水産総合技術センター農業研究所)
◎稲扱行商関係文書(倉吉博物館) ◎米こぎくだ(農林水産技術会議事務局筑波事務所)
◎千歯扱き雛型(倉吉市 山崎政彦氏) ◎農具一覧〓図解(神奈川県農業技術センター)

開催概要

観覧料 企画展 企画展・常設展共通
大人 300(240)円 500(400)円
大学生・高校生 200(160)円 300(240)円
中学生・小学生
      100(80)円
(  )内は団体料金(20名以上)です。※毎週土曜日は小・中・高校生は無料!

関連事業

講演会①「農具史上から見た元禄期-千歯扱き出現の意味するもの-」
河野通明氏(神奈川大学名誉教授)  日時:2/11(月・祝)14:00~  
講演会②「千歯扱き行商と直し出職」
朝岡康二氏(国立歴史民俗博物館名誉教授) 日時:3/9(土)14:00~
会場:博物館講堂
定員:150名
参加費:300円
事前申込制:締切①2/1(金)、②2/28(木)必着                         フロアレクチャー 
担当学芸員による展示解説です。
1/27(日)、2/2(土)、2/11(月・祝)、3/9(土)、3/24(日)
参加費無料、当日先着順 
時間など詳細はこちら
体験学習室ミニ展示「ちょっと昔を探してみよう」 ~4/4(木)まで
昭和30年代の茶の間の再現や氷冷蔵庫、初期の電気洗濯機などの展示。このほか石臼やポンプなどの体験ができます。

展示図録

あり

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