横浜市歴史博物館

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企画展(アーカイブ)

企画展
横浜の神代神楽 -神楽師たちの近世・近代-

横浜市域には、『古事記』や『日本書記』の神話を素材とした「神代神楽(里神楽)」という神楽が伝えられており、その伝来はふるく江戸時代までさかのぼることができます。現時市域では鶴見区の市場神代郷神楽(萩原社中)、神奈川区の子安神代神楽(横越社中)、港北区の港北神代神楽(佐相社中)の三社中が神代神楽を伝承しています。本企画展では萩原家文書をはじめ、市域とその周辺に残る資料から、これまであまり知られていなかった神楽と神楽師の歴史を探っていきます。また、三社中の現在の活動も合わせて紹介します。いまに生きる歴史としての神楽、その魅力的な世界をお楽しみいただければと思います。

展示構成

■展示構成■
神楽への誘い(プロローグ)
(1)神楽とは (2)神代神楽
横浜の神代神楽
(1)神楽を担う人々 (2)神楽の奉納
奉納範囲と神楽師たちのつながりー近世ー
(1)活動の記録・御神用控帳  (2)神楽奉納の範囲
(3)神楽師のネットワーク
神楽の変容ー近代ー
(1)新政府と神楽 (2)明治期の奉納範囲とネットワーク
(3)時代とともに変化する神楽
神楽師たちの現在(エピローグ)
(1)神代神楽のいま

主な展示品

■主な展示資料■
・文政2年(1819)~天保15年(1844)御神用控帳
(萩原貞雄氏所蔵 当館寄託)
・明治7年(1874)郷神楽規則(萩原貞雄氏所蔵 当館寄託)
・元禄4年(1691)証文之事(萩原貞雄氏所蔵 当館寄託) 
・佐相社中神楽面、装束等
・萩原社中神楽面、装束等
・横越社中神楽面、装束等
・神楽絵馬 浮き橋の段 (鷲宮神社所蔵) 
・鷲宮神社上演舞台模型(鷲宮町立郷土資料館所蔵)
・天保12年(1841)祓講-統連印帳(山本頼信氏所蔵)
※その他、当該テーマに関わる古文書・神楽道具等 約150点

開催概要

■展示概要■
●開催期間●
2007年3月3日(土)~4月15日(日)
●開館時間●
午前9:00~午後5:00(入館は午後4:30まで)
●休館日●
月曜日(4月9日は開館)
●主催●
横浜市歴史博物館
●共催●
横浜市教育委員会
●後援●
神奈川県神社庁・神奈川区・港北区・鶴見区・神奈川新聞社・NHK横浜放送局
●観覧料●
企画展 常設展・企画展セット
一般 300(240) 600(480)
高・大 200(160) 300(240)
小・中 100(80) 150(120)☆( )は20名以上の団体料金

関連事業

■神代神楽公演■
横浜の神代神楽社中が一堂に会します。各社中1演目ずつ、計3回の公演を行います。各上演時間1時間程度。
日時:4月1日(日) 開場 10:30~
11:00~ 「稲荷山」 港北神代神楽 佐相秀行社中
山の奥に鬼が住んで村人が困っているので、稲荷大神は使いの天狐に
命じて弓の名人である地乗命を呼び出し、鬼退治を命じます。地乗命は
発弓の舞を舞って勇ましく鬼退治に向かいます。
13:00~ 「神逐箕笠」 子安神代神楽 横越政義社中
須佐之男命は天照大神に保食之神のところで五穀の種をもらってくるよ
う命じられます。しかし五穀はとても臭く、怒った須佐之男命は保食之神
に斬りかかってしまいます。そして天照大神によって高天原を追放されて
しまいます。
14:30~ 「八雲神詠」 市場神代郷神楽 萩原諄夫社中
高天原を追われた須佐之男命は出雲国の肥の川上で恐ろしい八岐大蛇
が七人の娘を食べ、残りが櫛名田比賣だけになったと嘆く足名椎と出会
います。須佐之男命は酒をつくらせ酔いつぶれた大蛇を退治します。
会場:横浜市歴史博物館講堂 (座席数184席) 
参加費:無料
申込み方法:当日受付。演目間の出入りは自由
■講演会■
「里神楽の魅力と伝承」 高山茂(日本大学国際関係学部教授)
日時:3月21日(水・祝) 14:00~15:30
会場:横浜市歴史博物館講堂
参加費:500円
定員:170人
申込み方法:往復ハガキに住所・氏名・電話番号を明記の上、「横浜市歴史博
物館企画展講演会係」まで
締切り:3月9日(金)必着
■研究講座■
「近世・近代の神楽奉納と神楽師のネットワーク」展示担当学芸員による講座
日時:3月18日(日)14:00~
会場:横浜市歴史博物館講堂
資料代:200円
定員:170人
申込み方法:当日先着順(受付は30分前から)
■フロアレクチャー■
(展示解説)
3月10日(土)11:00~ 14:00~
3月25日(日)11:00~ 14:00~
4月 8日(日)11:00~ 14:00~
※定員30名。受付は30分前より開始。参加料は無料、ただし、企画展チケットが必要。

展示図録

あり

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