企画展(アーカイブ)
当館所蔵(萩原義則氏寄贈)の萩原家文書は、武州金沢藩の上級家臣であった萩原家に伝来したもので、天保2年(1831)から明治7年(1874)まで同家の当主であった唯右衛門則嘉の動向に関わる文書が数多く残されており、具体的な藩士の経歴や動向を知ることのできる貴重な史料群です。
この企画展では、藩士萩原則嘉の生涯を追うことにより、幕末動乱の時代の中、横浜市域に存在した唯一の藩である武州金沢藩と藩士たちがどのように対応していったのかを紹介します。
展示構成
■展示構成■
第1章 武州金沢藩(六浦藩)
(1)藩主米倉家と藩領 (2)江戸藩邸と金沢陣屋
第2章 文書にみる藩士たちの生活
(1)藩士の構成 (2)藩士たちの一生 (3)藩士の生活
第3章 萩原唯右衛門則嘉の動向
(1)藩士萩原家 (2)家督相続と金沢への引越
(3)黒船来航の前後 (4)幕末動乱の中で
(5)藩名改称と藩制廃止 (6)則嘉の隠居とその後の萩原家
主な展示品
■主な展示資料■
・5月3日 米倉丹後守宛徳川綱吉書状(萩原義則氏所蔵)
・5月2日 米倉丹後守宛徳川家慶書状(萩原義則氏所蔵)
・寛政10年(1798) 「米倉丹後守陣屋全図」(明治32年写)(角田孝氏所蔵、神奈川県立金沢文庫保管)
・明治2年(1869) 御藩御内家印鑑帳(萩原義則氏所蔵)
・明治3年(1870) 御藩御内家実名花押(萩原義則氏所蔵)
・明治4年(1871) 職員録(萩原義則氏所蔵)
・横須賀製鉄所御警衛 米倉丹後守内 萩原唯右衛門具足木札2枚
(萩原義則氏所蔵)
・萩原(唯右衛門)則嘉命名書
・弘化4年(1847) 萩原鉄太郎(則之)命名書
・安政5年(1858) 萩原則之命名書
・天保7年(1836) 萩原鉄次郎(則嘉)親類書
・明治4年(1871) 萩原唯作(則嘉)親類書
その他、萩原唯右衛門則嘉とその子文之進(則之)の経歴に関する文書等約200点
※所蔵先の記載がないものは、いずれも萩原義則氏寄贈・横浜市歴史博物館所蔵
開催概要
■展示概要■
●開催期間●
2005年4月9日(土)~5月15日(日)
●休館日●
月曜日
●主催●
横浜市歴史博物館
●共催●
横浜市教育委員会
●観覧料●
企画展 常設展・企画展セット
一般 300円(240) 600円(480)
高・大 150円(120) 300円(240)
小・中 50 円(40) 100円(80)( )は20名以上の団体料金
関連事業
■横浜市立大学市民講座「幕末維新期の武州金沢藩─武州金沢藩士 萩原則嘉をとおして」■
会 場:横浜市立大学 カメリアホール(京浜急行「金沢八景」駅徒歩5分)
開催日:4月23日(土)
■ミニ講座■
●4月24日(日)11:00~12:00 「19世紀における武州金沢藩」
●5月 1日(日)11:00~12:00 「萩原唯右衛門則嘉の動向」
●5月 8日(日)11:00~12:00 「文書にみる藩士の生活」
■フロアレクチャー■
●4月24日(日)14:00~15:00
●5月 1日(日)14:00~15:00
●5月 8日(日)14:00~15:00
展示図録
あり