横浜市歴史博物館

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企画展(アーカイブ)

企画展
米づくりの道具たち 犂と唐箕と横浜の農具

稲という植物を春から秋にかけて育て、その実を収穫する米づくりには、さまざまな作業や道具が欠かせません。土を掘り起こす鍬(くわ)や犂(すき)、穂から籾(もみ)をはずす千歯扱(せんばこ)きや足踏み脱穀機(だっこくき)、米と籾殻(もみがら)などとを選別する唐箕(とうみ)など、人々は作業に応じてさまざまな道具を作り、そして改良して、米づくりをおこなってきました。
この展覧会では、横浜で使われてきた米づくりの道具を紹介するとともに、犂や馬鍬(まぐわ)、唐箕については全国的に特徴的なものを集めてみます。これらの道具が地域や年代によってどのように違うのかを、ぜひ比べていただきたいと思います。

展示構成

■展示構成■
1たんぼをつくる -鍬(くわ)・犂(すき)・馬鍬(まぐわ)-
2収穫した稲とちりを分ける -唐箕(とうみ)-
3米づくりの道具たち -横浜の農具-

主な展示品

■主な展示資料■
・犂 長床犂(兵庫県梶原遺跡出土・7世紀・丹波市教育委員会)
長床犂(奈良県宇陀郡榛原町・奈良県立民俗博物館)
長床犂(東京都足立区・足立区立郷土博物館)
無床犂(横浜市栄区・当館)
無床犂(埼玉県坂戸市・埼玉県立歴史資料館)
人力犂(神奈川県小田原市・小田原市尊徳記念館)
・馬鍬 馬鍬(兵庫県山垣遺跡出土・7~8世紀・兵庫県教育委員会埋蔵文化財調査事務所)
馬鍬(奈良県橿原市・奈良県立民俗博物館)
馬鍬(東京都足立区・足立区立郷土博物館)
馬鍬(横浜市青葉区・当館)
・唐箕 唐箕(京都府船井郡八木町・明和4年・京都府立総合資料館)
唐箕(京都府福知山市・安政2年・京都府立総合資料館)
唐箕(山形県米沢市・天保8年・置賜民俗資料館)
唐箕(東京都あきる野市・文政9年・五日市郷土館)
唐箕(愛知県北設楽郡津具村・明治期・津具村教育委員会)
・横浜の農具 鍬、えぶり、ころがし、千歯扱、摺臼、万石など(当館)

開催概要

■展示概要■

●開催期間●
2005年2月5日(土)~3月13日(日)

●休館日●
月曜日

●主催●
横浜市歴史博物館

●共催●
横浜市教育委員会

●観覧料●
企画展 常設展・企画展セット
一般 300円(240) 600円(480)
高・大 150円(120) 300円(240)
小・中 50円(40) 100円(80)( )は20名以上の団体料金

関連事業

■講演会■
2月19日(土) 13:30~15:30 
「民具の犂から関東の古代をさぐる」
河野 通明氏(神奈川大学教授)
■フロアレクチャー■
2月12日(土) 
3月12日(土) 11:00~、14:00~
定員30人。当日先着順(受付は30分前から)。
参加料は無料ですが、企画展チケットが必要です。
■唐箕(とうみ)をさわってみよう■
場所:体験学習室

展示図録

あり『犂・馬鍬・唐箕』と『お米づくりの道具たち』

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