横浜市歴史博物館

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企画展(アーカイブ)

企画展
製造元祖 横浜風琴洋琴ものがたり

西洋楽器にまだなじみがなかった明治時代、オルガン・ピアノは風琴・洋琴と呼ばれていました。ペリーが初めて西洋楽器をもたらした横浜では、明治・大正・昭和初期にかけて風琴・洋琴の製造が盛んに行われていました。
ドーリング商会・モートリー商会・スエーツ商会といった居留地の外国商館、はじめてオルガンを量産した日本人技術者である西川虎吉のおこした西川楽器製作所、中国人技術者がおこした周興華洋琴製作所・李兄弟ピアノ製作所など、横浜には多くの楽器メーカーがありました。そして浜松や東京の楽器メーカーと技術力、販売力を競いながらさまざまな西洋楽器を製造し、国内での西洋楽器の普及に重要な役割を果たしました。
本展覧会では、「本邦製造元祖」西川楽器の風琴(オルガン)をはじめ、洋琴(ピアノ)・紙腔琴(しこうきん)・提琴(ヴァイオリン)などといった横浜生まれの西洋楽器を集め、横浜での楽器製造の歩みや各メーカーの活動などを紹介します。

展示構成

1横浜に西洋楽器がやってきた
2教会・学校・西洋楽器
3横浜居留地の楽器商
4西川虎吉とオルガン・ピアノ
5華僑がつくったピアノ
6さまざまな楽器工場
コラム展示 ・ピアノ・オルガンはどうして鳴るの?
・楽器の値段

主な展示品

J.G.DOERING銘アップライトピアノ(滝乃川学園蔵)
Chas.Thwaites & Co.銘アップライトピアノ(宇都宮誠一氏寄贈・当館蔵)
MOUTRIE銘アップライトピアノ(国立音楽大学楽器学資料館蔵)
T.Nishikawa銘オルガン(日本基督教団吾妻教会蔵)
紙腔琴(国立音楽大学楽器学資料館蔵)
WESTERN銘アップライトピアノ(豊島区立雑司が谷旧宣教師館蔵)
日本楽器横浜工場製オルガン(伊関みどり氏寄贈・当館蔵)
S.CHEW & SON銘アップライトピアノ(周淑雯 氏蔵)
T.A.LEE銘アップライトピアノ(毛利トモ子氏寄贈・当館蔵)

開催概要

●主催●
横浜市歴史博物館・横浜開港資料館

●共催●
横浜市教育委員会

●後援●
朝日新聞横浜支局・NHK横浜放送局
ラジオ日本・(社)日本ピアノ調律師協会
日本リードオルガン協会

●観覧料●
企画展 常設展・企画展セット
一般 300円(240) 600円(480)
高・大 150円(120) 300円(240)
小・中 50円(40) 100円(80)( )は20名以上の団体料金

関連事業

■講演会■
2月21日(土)14時~15時30分
「洋楽器に魅せられた人々 ─横浜文化史の中で─」
齋藤 龍 横浜市芸術文化振興財団理事長(専攻:音楽学)

■ミニコンサート■
2月7日(土)11時~ 14時~
「リードオルガン ─明治時代の音色─」
演奏:下川 羊和 日本同盟基督教団高崎福音キリスト教会牧師
明治時代につくられたリードオルガン、T.Nishikawa・Nishikawa & Sonの音色を試聴します。
2月28日(土)11時~ 14時~
「アップライトピアノ ─大正・昭和初期の音色─」
演奏:村上 真理子 志村音楽教室ピアノ講師
明治末~昭和初期につくられたアップライトピアノ、Nishikawa & Son・S.CHEW & SON・T.A.LEEの音色を試聴します。

展示図録

あり

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