横浜市歴史博物館

ホーム > 行動からえらぶ > 見る > 企画展 > H11(1999) > 海とともに暮らしていた頃

企画展(アーカイブ)

企画展
海とともに暮らしていた頃

かつて横浜の海の恵みはとても豊かで、海辺の人々は漁業を中心とした暮らしを営んでいました。鯛やヒラメ、タコ、クルマエビなどの漁をおこない、潜水服を着て海に潜りさまざまな貝を捕りました。六浦(金沢区)や平沼(西区)などには塩田が作られ、塩作りもおこなっていました。また、磯子や金沢の海水浴場は夏休みになると、たくさんの子供たちで賑わいました。このような海は人々の信仰やまつりの場でもありました。海に祈り、海に厄やけがれを流し、海の中で御輿(みこし)を担ぎ、祝ったのです。 
今回の企画展では、埋立前の海と人々とのかかわりを、絵図や写真、漁撈具(ぎょろうぐ)をはじめとする道具や技術、信仰やまつりなどを通じて紹介します。そして、これから私たちがどのように横浜の海とかかわっていけばよいのかを考える手がかりとなればうれしく思います。

会場は、横浜市歴史博物館と、市域の民俗資料の収集・展示をおこなってきた本牧の横浜市八聖殿郷土資料館の2館です。歴史博物舘では海の姿や暮らしの全般を、八聖殿郷土資料館では「横浜の海苔づくり」と題し、栽培漁業の柱の一つであった海苔と人々のかかわりを紹介します。

展示構成

第1会場 横浜市歴史博物館
プロローグ 海での暮らしを支えてきたもの
1 海の恵み-横浜の海が与えてくれたもの-
2 海辺の景色
3 海で暮らしをたててきた-横浜の漁撈-
4 祈り・まつり・祝い
エピローグ 写真に見る横浜の海と暮らしの姿
第2会場 横浜市八聖殿郷土資料館
「横浜の海苔づくり」
1 海苔をとる-さまぎまな知恵と工夫
2 乾海苔ができるまで

主な展示品

万祝(加山昇氏寄贈 横浜市歴史博物館蔵)ほか

開催概要

●主催●
横浜市歴史博物館
横浜市八聖殿郷土資料館
横浜市教育委員会


●観覧料●

区分 企画展 常設展・企画展セット
一般 300円(240) 600円(480)
大・高 150円(120) 300円(240)
中・小 50円(40) 100円(80)
()は20名以上の団体料金

関連事業

1講演会「東京湾の漁撈と暮らし」
田辺 悟(横須賀市自然・人文博物館前館長・相模民俗学会会員)
日時 9月5日(日) 13:00~
共催 相模民俗学会
参加料 無料
定員 180名(うち、事前申込150名 当日申込30名)
申込 事前申込は、往復はがきに住所・氏名・電話番号・年齢・「講演会」を明記の上、8月15日必着でご応募ください。申込が150名を超えた場合は抽選となります。
当日申込は、13時より会場にて先着順で受け付けます。
2万祝染め体験教室
大漁を祝うときに漁師が着た「万祝」(まいわい)。
今回は千葉県鴨川市に伝わる「万祝」を染める技術を使って、ミニ壁掛けを染めます。
日時 8月3日(火) 11:00~ 14:00~
8月4日(水) 10:00~ 13:00~
講師 鈴木栄二・鈴木幸祐(千葉県指定伝統的工芸品制作者)
定員 各回 30名
参加料 500円


3神奈川県指定無形民俗文化財 お馬流し見学会
今から400年以上前に本牧神社に伝えられたといわれている「お馬流し」。今回は、本牧神社で行われる「お馬送り」、本牧漁港で行われる「セメ」、そして「お馬」を本牧おきで流す様子を船の上から見学します。
日時 8月8日(日) 8:00~13:00
場所 本牧神社(中区本牧和田町)~本牧漁港~本牧沖~八聖殿郷土資料館~
定員 40名
参加料 2000円

4海にかかわるビデオ上映会
番組 ○横浜の船釘鍛冶 ○お馬流し ○祇園船 ○波音遠い港町-横浜市本牧 ○揺籃の海 輝いて ~東京湾~
日時 会期中の土・日・祝日(9月5日は除く)
定員 180名(先着順)
料金 無料

展示図録

あり

PAGE TOP