横浜市歴史博物館

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企画展(アーカイブ)

企画展
絵図・古文書で探る村と名主 武蔵国久良岐郡上大岡村

江戸時代から明治初頭にかけての横浜市域には200をこえる村々がありました。これらの村々は人々の生活や生産のまとまりとして、また幕府や領主の支配の単位として、さまざまな役割と機能を果たしていました。その中心として活躍したのが名主(なぬし)です。
名主は、村の代表であると同時に、幕府や領主の支配の末端という側面も持ち、幕府・領主と村、あるいは村の内部の事柄について、必要に応じてさまざまな絵図や文書を作成しています。こうした資料類は大切に保存されて、現在まで伝えられ、当時の村の状況を知る上で貴重なものとなっています。
そこで、今回の企画展では、現代とも密接な関連をもつ江戸時代から明治初期における村のありようと、その中心であった名主の役割について、武蔵国久良岐郡上大岡村(むさしのくにくらきぐんかみおおおかむら 現在の港南区上大岡東・上大岡西にほぼ該当する範囲)を対象として紹介します。
上大岡村は、当初は幕府領でしたが、途中で倉橋氏と荒川氏という2つの旗本の領地となり、それぞれの領地に名主がおかれていました。西には大岡川が流れ、東海道の保土ヶ谷宿から金沢へ通じる街道がほぼ南北に通っています。また、大岡川沿いの谷戸(やと)には田畑があり、東には丘陵が発達しています。その意味では、市域における典型的な村落ということができるでしょう。
なお、今回の企画展の中心となる資料は、倉橋氏領の名主であった北見家が代々大切の保存してきたものです。平成9年に現当主の和夫氏のご好意により横浜市へ寄贈されました。

展示構成

■展示構成■
上大岡村の位置と概要
絵図に描かれた上大岡村
文書にみる村の様相 (1)領主の支配と村 (2)検地と年貢 (3)寺社と信仰 (4)さまざまな村の出来事 (5)名主北見家 

主な展示品

■主な展示資料■
武蔵国久良岐郡上大岡村関係の絵図・古文書・物品類の他、武蔵国絵図など約100点
なお、展示構成・主な展示資料は一部変更にある場合があります。

開催概要

●主催●横浜市歴史博物館 横浜市教育委員会 ●会場●横浜市歴史博物館 企画展示室
●入場料●
企画展のみ入場大人 300円(240円),大学・高校生 150円(120円),中学・小学生 50円(40円) 常設展とセット 大人600円(480円),大学・高校生 300円(240円),中学・小学生100円(80円) ☆(  )内は団体(20名以上)の料金です。

関連事業

展示図録

あり

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