横浜市歴史博物館

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企画展(アーカイブ)

企画展
港北ニュータウン地域の暮らし

現在港北ニュータウンと呼ばれている地域は、多摩丘陵の東端に位置しており、 かつては鶴見川やその支流である早渕川や大熊川に向かって多くの小谷、いわゆる 「谷戸」が展開していました。「谷戸」の地形では、水田や畑など農耕に利用でき る平らな土地は全面積の半分程度で、残りは丘陵部が占めています。人々は農耕は もちろん、丘陵部や川などを利用したさまざまな生業を営んできました。たとえば 4割ほどの面積を占める「山」では、雑木林を利用して木材や薪炭の生産を行った り、竹林ではタケノコを出荷してきました。また、冷涼な気候を利用して製氷を行 い横浜などに出荷しました。この製氷のほか、着蚕や素麺の製造などは、現金収入 を得るための貴重な生業でした。このように人々は周りの環境を巧みに利用しなが らさまざまな生業を行ってきたのです。また、暮らしを支えてきた祈りや講も生業 などと関わりを持ちながら続けられてきました。
本企画展では明治後期頃を中心とした港北ニュータウン地域の生業にスポットを当 て、生業の多様性とそれを生み出した地形や景観を見ていきます。また、これらの 生業を支えてきた人々の祈りや講の世界を併せて展示していきます。

展示構成

■展示概要■
1.住まいとくらし
衣・食・住を中心とした暮らしの様子を農家のヒロマとカッテを復元して紹介します。
2.さまざまな生業
港北ニュータウン地域で行われてきたさまざまな生業を紹介します。
3.講と信仰
生産を支えてきた講と信仰の世界を紹介します。

主な展示品

【主な展示品】
農耕用具(ニュータウン地域)、養蚕用具(ニュータウン地域)、 製氷関係資料(池辺町東方、茅ケ崎町等)、素麺関係資料(新吉田町)、 山樵用具(ニュータウン地域)、猟漁用具(中川町、新石川等)等地神講掛軸(ニュータウン地域)、蚕影大神石塔(中川町)、 竜頭(師岡熊野神社)、倶利伽藍明王石塔(荏田町)、 大山講オミキスズ(大棚町)、山田神社絵馬(山田神社)等

開催概要

●主催●横浜市歴史博物館 横浜市教育委員会 ●観覧料●無料

関連事業

関連事業(予定)
体験学習(草履編み)大人も参加可
展示解説

展示図録

あり 図録  A4版 80頁
資料集 B5版 180頁
(明治35年都筑郡中川村村是調査書)

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