神隠丸山遺跡の報告書は4冊に分けて刊行しており、今回は3冊目となる「貝塚編・自然科学分析編」となります。

報告書では、遺跡の東側に位置する縄文時代後期の貝層から検出された貝類・魚類等の動物遺体を分析し、各遺構ごとに貝の種類や重量がわかりやすくまとめられた一覧表をご覧いただけるほか、動物遺体についても調査や分析の結果から判別された動物種について解説し、各遺構ごとの出土状況も一覧で示しておりますので、遺構の様相や特徴を具体的に知ることができます。

自然科学分析は、出土遺物やボーリング試料の炭素年代測定、貝類成長線分析、珪藻化石群分析、赤色顔料の分析、地形や地質の考察、出土土器の使用痕分析と脂質分析を用いた食の復元まで幅広く報告されており、興味深くご覧いただけます。

調査・研究などにぜひご活用ください。報告書は埋蔵文化財センターほか、横浜市歴史博物館でもご覧いただけます。

〇A4判、本文294頁、図版18頁、頒布価格3,000円

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