新しい質問
ディバイダ
 発掘調査で出土した土器や石器などは、埋蔵文化財センターに持ち帰り、復原作業を経たのちにして実測や写真撮影を行なって当時の状態を記録します。実測作業をするにあたっては、その工程に応じてさまざまな道具や材料を使います。その中のひとつには製図用品のディバイダがあります。
この道具は、土器の文様の幅を測ったり、石器を製作する際の剥離痕を測ったりする時に、測りたい遺物にあててその大きさを正確に写し取るのために使います。正確な実測図を作成するためには欠かせない道具の一つです。このため、逆に乱雑で不正確な実測図を書いた人のことを、ディバイダを使わないで「メ(目)バイダ」を使った[目測で行なった]と揶揄(やゆ=からかうこと)することもあります。
ちなみに、ディバイダに似た形状のものでコンパスという道具があります。コンパスは誰でも一度くらいは使ったことがあると思いますが、主に円を書く時に使用する道具です。このコンパスとディバイダはもともとは同じ道具のことを指していました。ご存知でしたでしょうか?
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