埋蔵文化財センターについて

 埋蔵文化財センターは、正式名称を公益財団法人横浜市ふるさと歴史財団埋蔵文化財センターといいます。1969(昭和44)年に発足し、長い間港北ニュータウン地域内や市内各地の発掘を行なってきた、横浜市埋蔵文化財調査委員会が1989(平成元)年に解散し、その仕事を引き継ぐ機関として横浜市埋蔵文化財センターが設立されました。その後、1992(平成4)年に公益財団法人横浜市ふるさと歴史財団の発足とともに、埋蔵文化財センターはその所属となり現在にいたっております。

 埋蔵文化財センターでは、大きくわけて次の2つの業務を行なっております。1つは、港北ニュータウン地域内の遺跡から出土した遺物や記録を整理し、その成果を市民や研究者の方々に報告・公開していく仕事です。港北ニュータウン地域内の遺跡調査は、野外での発掘作業を優先的に進めるという方針がとられていたので、そこで残された膨大な量の遺物や記録を順々に整理・報告する業務を行なっております。
 もう1つは、
市内で行なわれている発掘調査のうち、学校建設や道路・鉄道事業などの公共事業に伴って失われてしまう遺跡の発掘調査を実施しております。ここでは遺跡の発掘のみではなく、整理・報告作業までの一連の業務を実施しております。
 また、これらの業務のほかにも、遺跡見学会、展示会への遺物の貸し出し、講師の派遣など、普及啓発(ふきゅうけいはつ)にかかわる業務も行なっております。
 埋蔵文化財センターには常設展示室があり、市内の遺跡から出土した遺物の一部をわかりやすく展示しています。団体でご見学の方、また展示解説をご希望の方は、埋蔵文化財センターへ事前にご連絡ください。この他、収蔵図書の閲覧およびコピーサービス(有料)を行なっているほか、発掘調査報告書の一部を実費頒布しております。
※当埋蔵文化財センターは正式名称が長いため、財団職員のあいだでは、〈
まいぶんセンター〉と親しみを込めた呼称で呼ばれております。