企画展
寄木細工とは、色や木目が異なる木のかけらや板を組み合わせて創り出した、木工装飾の技術です。日本では江戸時代になると駿河国府中(現在の静岡市)や相模国箱根(神奈川県)で製作されました。寄木の幾何学的な模様で飾られた家具や手回りの道具の至芸に、庶民はもちろん武家や大名までもが魅せられました。幕末以降は外国人をも魅了し、横浜から主に欧米に向けて盛んに輸出されました。
本展では永く寄木細工の作品を収集してこられた金子皓彦氏より選びぬいた家具や道具類をお借りし、その美しさと優れた技術をご覧いただきます。またさまざまな文様や製作技法、寄木細工にまつわる歴史的なエピソードも紹介します。
寄木細工に見る美と高度な技術の世界をぜひお楽しみください。
展示構成
プロローグ 寄木細工とは
Ⅰ 寄木細工の始まり
Ⅱ 寄木細工をつくる
Ⅲ 寄木細工の美
エピローグ 寄木細工と現代
開催概要
- 会期
- 2018年9月22日 (土) ~2018年11月11日 (日)
- 会場
- 横浜市歴史博物館
- 開館時間
- 9:00~17:00(券売は16:30まで)
- 休館日
- 月曜日(9/24,10/8を除く)、9/25(火)、10/9(火)
- 観覧料
-
観覧料 企画展 企画展・常設展共通 一般 600円(480円) 800円(640円) 大学生・高校生 300円(240円) 400円(320円) 中学生・小学生 100円(80円) 100円(80円) ※( )内は20名以上の団体料金です。
●毎週土曜日、小・中・高校生は無料です。
- 主催
- 横浜市歴史博物館
- 共催
- 横浜市教育委員会
本企画は、横浜市歴史博物館を中核館とする、「よこはま地域文化遺産デビュー・活用事業実行委員会」が「平成30年度 文化庁 地域の美術館・歴史博物館クラスター形成支援事業」の一環として実施しています。
関連イベント
◎常設展ミニ展示
金子皓彦コレクションミニ展示「横浜漆器 透き絵の世界」
明治時代に横浜で製作され、寄木細工と同様に外国人を魅了した「透き絵」技法の漆器をテーマに、ミニ展示を開催します。
日 時:9月22日(土)~11月11日(日)9:00~17:00(券売は16:30まで)
場 所:横浜市歴史博物館 常設展示室
(別途 常設展示室観覧券が必要です)
◎見てみよう!寄木細工の文様づくり
寄木細工の文様の製作技法について実演を見ながら学びます。
日 時:10月6日(土)、7日(日) 11:00~、13:00~、14:30~、15:30~(各回30分程度)
講 師:篠田英治氏(寄木細工技能師)
会 場:横浜市歴史博物館 研修室
参加費:200円
定 員:各回30名
受 付:当日先着順(10分前から受付を始めます)
◎講演会「日本の輸出工芸と寄木細工」
日 時:10月28日(日)14:00~15:30
講 師:金子皓彦氏(日本輸出工芸研究会会長)
会 場:横浜市歴史博物館 講堂
参加費:無料(ただし企画展チケットが必要です)
定 員:150名
申 込:横浜市歴史博物館ウェブサイトまたは往復はがき(申し込み詳細はイベントページから)
締 切:10月17日(水)必着 web申込は17:00まで
◎ギャラリートーク
金子皓彦氏(日本輸出工芸研究会会長)による展示解説
10月7日(日)13:30~、11月11日(日)14:00~
当日受付(開始時刻までに企画展示室前にお集まりください)
参加費:無料(企画展チケットが必要です)
展示図録
あり