横浜市三殿台考古館
県指定史跡 稲荷前古墳群
県指定史跡 稲荷前古墳群写真 横浜市青葉区大場町156−10ほか
東急田園都市線「市が尾駅」から市営・東急・小田急バス「水道局青葉営業所前」下車徒歩3分)
施設の概要
前方後方墳 1基  方墳 2基
施設の特色
稲荷前古墳群は、「古墳の博物館」と呼ばれるほど、いろいろなタイプ(前方後円墳・前方後方墳・円墳・方墳)の古墳が造られていた。1970(昭和45)年に神奈川県史跡に指定され、現在「前方後方墳」を含む3基の古墳を保存・公開している。4世紀後半からほぼ7世紀代を通じて造営されたもので、この地域の首長とそれに連なる人々の墓地と考えられる。
県指定史跡 市ケ尾横穴古墳群
市ケ尾横穴古墳群写真 市ヶ尾遺跡公園
横浜市青葉区市ヶ尾町1639−2 
東急田園都市線「市が尾駅」下車徒歩10分市ヶ尾小学校横
施設の概要
横穴墓 19基
施設の特色
 市ケ尾横穴古墳群は、6世紀後半から7世紀後半にかけてつくられた。横穴墓は、丘陵の傾斜面を掘り込んで作られた古墳時代の墓制の一つで、この地域の有力な家族の墓と考えられている。関東地方南部の古墳文化を解明する上で貴重な横穴墓群として、1957(昭和32)年2月19日に神奈川県史跡に指定され、保存・公開されている。
 現在、古墳群は科学的処理を施され、保存すると共に一部を公開している。
国指定史跡称名寺境内
称名寺境内写真 横浜市金沢区金沢町212
京浜急行「金沢文庫駅」下車徒歩15分、または京浜急行「金沢文庫駅」から京浜急行バス「称名寺前」下車

施設の概要
 称名寺境内は、鎌倉時代の寺院の代表的な庭園。称名寺は、北条実時が六浦荘金沢の居館内に営んだ持仏堂から発したと推定されており,三代の貞顕の時までには、元亨3年(1323)の「称名寺絵図並結界記」にあるような大伽藍となった。金堂を荘厳するために浄土式庭園といわれる前池を配しているのが特徴となっている。庭園史上高い価値のあるものとして1922(大正11)年、更に1972(昭和47)年に周辺区域も含め、国指定史跡とされた。
 また、昭和53年度から62年度にかけて、称名寺絵図に基づく全面的整備が行われ、鎌倉時代の庭園が復元された。
上行寺東遺跡復元整備地
称名寺境内写真 横浜市金沢区六浦2丁目4195ほか                   京浜急行「金沢八景駅」下車徒歩10分
施設の概要
 上行寺東遺跡(東やぐら群遺跡)では、13〜15世紀につくられた41基の「やぐら」と呼ばれる横穴式の墳墓と、7棟の建物跡などが発見された。「やぐら」は、中世の鎌倉を中心に分布する横穴式の墓で、武士や僧侶の墓と考えられている。内部には、遺骸とともに現在の墓石や塔婆にあたる五輪塔や板碑などの石塔類が納められている。本遺跡は、中世六浦の信仰を考えるうえで貴重な遺跡として、1987(昭和62)年、遺跡上段部のやぐら5基、2棟の建物跡がGRC(ガラス繊維強化樹脂セメント)で復元されるとともに、3基のやぐらが保存されている。