Q&A

Q : 横浜市内の「やぐら」について教えてください

横浜市内では51か所からやぐらがみつかっており、その数は350基以上にも及びます。

「やぐら」は、鎌倉時代中期から室町時代の前半にかけて盛んに造られたお墓の一種です。鎌倉とその周辺地にほぼ限定して見られ、横浜市内では鎌倉に近い金沢区、栄区などの南部域に多くみられます。特に、金沢区六浦周辺は中世において鎌倉の外港として栄え、六浦と鎌倉を結ぶ六浦道・白山道の周辺には数多くのやぐらが分布しています。

栄区や港南区、磯子区にあるやぐらも同様に、鎌倉街道など当時の街道沿いに多く分布しています。中区や磯子区に見られるやぐらは海岸近くに分布します。

仏堂と納骨所を兼ねたやぐらは、寺院施設との関わりが強い施設であったと考えられています。金沢区上行寺周辺では、およそ73基のやぐら群が確認され、阿弥陀如来像や五輪塔が刻まれたやぐらの他に、寺院の建物址も検出され、一体の宗教施設を構成していた可能性が考えられています。

「やぐら」について詳しくは、「埋文よこはま」38号で横浜のやぐらを紹介しています。掲載されている「横浜のやぐらMap」では、市内のやぐらを一覧で確認することもできます。解説まんがもありますので、ぜひご覧ください。こちらのHP、メニュー「広報紙 埋文よこはま」からも閲覧できます。


〈金沢区六浦2丁目所在やぐら〉

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