Q&A

Q : 竪穴住居址の大きさってどれくらいですか?

昔の家の跡ってどれくらいの大きさがあるんですか?教えてください。

A 発掘調査で検出される竪穴住居は、屋根や柱などの木材などで作られた部分は長い間に腐ってしまってほとんど検出されることはありません。このため、竪穴住居址の高さなどは、柱穴の大きさなどから想像したり、実際に残っていた事例を参考にして復原を行なわなければなりませんので、あまりはっきりしたことが言えません。これに対して、平面的な大きさについては、竪穴式住居址の構造が半地下式となっているために、かなりハッキリと分かります。
では実際にどれくらいの大きさかというと、時代や場所によって大きさはまちまちですが、縄文時代の中頃の竪穴住居址では直径ないしは一辺が4〜5mほどの大きさが平均的です。また、平面的な形は円形か角が丸くなっている方形をしているものが多く、掘り上がった竪穴住居址の面積は16〜25m2くらいの広さになります。数字で書かれてもピンときませんか?だいたい相撲の土俵の大きさと同じくらいの広さとおもっていれば間違いありません。
当時の住居は、食事をしたり、作業をしたり、寝たりするスペースをすべて1か所ですませる、いわばワンルームマンションの先駆けといえるでしょう。

 

TOPへ戻る 一覧画面へ戻る 埋文ページホームへ