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●出土品にみる「戌」

干支の考古学〜横浜市内遺跡より「戌」をご紹介〜


@ 陶製の狛犬

 鶴見神社の境内を発掘した際に出土した陶製の狛犬の頭です。サイズは幅14p、奥行13p、高さ13pと、皆さんが普段神社で目にする狛犬の頭よりかなり小ぶりです。陶製の狛犬は、石製のものと異なり、願をかける際に寄進するものです。

 

狛犬とは獅子や犬に似た想像上の生物で、寺社仏閣の入り口に像として置かれています。古くは右側が獅子像で、口を開いた「阿形(あぎょう)」、左側が狛犬像で、口を閉じた「吽形(うんぎょう)」で角を持っていました。現代の像では、口の開き方以外に左右の像は同じ外見をし、両方の像を合わせて「狛犬」と呼ぶことが多いです。


鶴見神社境内内出土の狛犬

 


A 埋葬された近世のイヌ

  17世紀前半代の近世の貝層中に浅く掘られた土坑に埋葬されたイヌの骨です。体高46pほどの中型犬で、手足を伸ばした状態で埋葬されています。瀬戸神社に関連する神主居館等関連の貝塚から見つかっており、ここで飼われていた犬が埋葬された可能性があります。





 

 江戸の遺跡などでも武家の屋敷などから大型のイヌが埋葬されている例は多くみられます。近世のイヌは、食用とされたものからペットや狩猟犬にされたものなどその用途は様々です。またイヌの形態も、在来犬に加えて、狆のような矮小犬から手足の長い西洋犬などの大型犬が海外から持ち込まれ、非常にバラエティ豊かです。幕末から江戸にかけて、こうした様々なイヌが増え、またいわゆる矮小犬をペットとして飼うなど、その用途も幅広くなっていきます。 

                           ※写真はわかりやすくするため、リフレクトして掲載しています。 

瀬戸神社境内遺跡出土の埋葬されたイヌ

              

       


                                              

 

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