新しい質問
中華お玉
 発掘をする時にはいろいろな道具を使います。掘るための道具や記録するための道具、それらの中には実際の用途とは異なって使用するものがあります。その代表的なものが中華お玉です。
中華お玉は本来調理用品ですが、長い柄(え)とボウル部分が絶妙(ぜつみょう)の角度で取り付けられているので、深く細長い柱穴の中の土をすくうのに適しています。そういえばコックさんも、お鍋から上手にチャーハンなどをすくいとってますね。
 いつ、だれがお玉を発掘調査に使いだしたのか分かりませんが、今ではほとんどの発掘現場で使われているようです。また、お風呂道具の手桶も同じ用途に使うことがあります。こちらは、お玉に比べて大きいため、柱穴などの細いものではなく、落し穴のような大きなものを掘る時に使用します。
発掘作業に携わる作業員の皆さんは、これらの道具のほかにも、自分が使いやすいようにいろいろな道具を改造して持っています。機会がありましたら、また紹介したいと思っております。
このページのトップへ埋文ページホームへ
中華お玉

公益財団法人 横浜市ふるさと歴史財団 埋蔵文化財センター
当センターのページ内にある画像、文章等を無断で転載、引用することはできません。