整理・報告書作成

 
華蔵台遺跡 都筑区No.140(リ3・4)
遺跡所在地
横浜市都筑区荏田南五丁目10付近(旧緑区荏田町3,604〜3,615番地付近)
委託者
横浜市教育委員会
調査期間
1973.8.9〜1975.4.29、1978.10.11〜1979.3.20
遺跡の概要
 縄文時代後期〜晩期の竪穴住居跡48軒、後期の掘立柱建物跡8棟、早期の土坑(落し穴)6基、後期〜晩期の土坑(墓壙)90基、後期〜晩期の貯蔵穴14基、後期の土器捨て場3か所、古墳〜奈良時代の竪穴住居跡2軒、掘立柱建物跡3棟、溝状遺構2条が検出され、鶴見川流域の縄文時代後期中葉から晩期中葉の集落の構造と変遷が明らかになった遺跡です。
整理期間
2007.4〜2008.3(6年目/6年度)
平成19年度の整理状況
 原稿執筆を行ない、報告書(第2分冊)を刊行しました。*平成20年度刊行予定の第1分冊の刊行まで公表は控えさせていただきます。
華蔵台遺跡全景 華蔵台遺跡全景

 
C16・17遺跡 都筑区No.123(C16・17)
遺跡所在地
横浜市都筑区牛久保東一丁目4付近
委託者
横浜市教育委員会
調査期間
1977.2〜1978.3
遺跡の概要
 縄文時代早期の土坑45基、炉穴59基、縄文時代前期の竪穴住居跡2軒、中期の竪穴住居46軒、古墳時代前期の竪穴住居跡8軒、11世紀の墓坑2基などが調査されました。
整理期間
2007.4〜2008.3(1年目/1年度)
平成19年度の整理状況

 記録類の整理を行ないました。なお、遺物整理・報告書刊行については平成20年度は実施いたしません。

   

 

南堀(なんぼり)貝塚 都筑区No.127(B3)

遺跡所在地
横浜市都筑区南山田町三丁目40付近(旧南山田町4590・4591・4595番地)
委託者
横浜市教育委員会
調査期間
1984.8.〜1985.3、1986.4〜1987.3、1988.7〜1989.3
遺跡の概要
 先土器時代ユニット1か所、縄文時代早期〜後期の竪穴住居71軒、中期の掘立柱建物跡6棟、早期の炉穴8基、前〜中期の土坑(墓壙)70基、中期の26基貯蔵穴26基、前〜中期の住居内貝層8か所、前期の住居外貝層40か所、弥生時代後期〜古墳時代前期の竪穴住居跡54軒、方形周溝墓4基、平安時代の竪穴住居跡18軒、掘立柱建物跡6棟、溝状遺構4条、土坑1基が検出された遺跡で、先土器時代のユニットの発見は下末吉台地にも先土器時代の遺跡があることを実証しました。また、鶴見川流域における縄文時代前期の貝塚集落の構造を明らかにしたことや、人骨の発見により墓壙の存在を確定したことでも重要なこととなっています。
整理期間
 
平成19年度の整理状況

 本年度は報告書の刊行を行ないました。

南堀貝塚 南堀貝塚

 
北川表の上(きたがわおもてのうえ)遺跡 都筑区No.136(ル14)
遺跡所在地
横浜市都筑区早渕三丁目33付近(旧新吉田町4612〜4616番地付近)
委託者
横浜市教育委員会
調査期間
1983.9〜1983.10、1983.11〜1984.12、1985.5〜1985.6、1986.4〜1986.6、1986.7〜1987.1
遺跡の概要
 2層にわたる旧石器時代の文化層のほか、縄文時代早期から平安時代までの各時代の遺構が数多く検出された遺跡です。これらのなかでも、弥生時代の末から古墳時代初頭にかけての掘立柱建物址を含む遺構群は、周辺の遺跡の中でも拠点的(きょてんてき)なものとして考えられます。また、奈良時代の集落についても、遺跡のある地域での奈良時代の集落のあり方の一端を示す貴重な資料となっています。
整理期間
2007.4〜2008.3(5年目/5年度)
平成19年度の整理状況

 本年度は遺物の実測作業を中心に実施しました。

北川表の上 北川表の上遺跡