横浜市歴史博物館

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企画展(アーカイブ)

開館10周年記念特別展
よこはまの浦島太郎 ~中世説話から現代まで~

浦島太郎の物語は、桃太郎や金太郎等とともに、もっとも親しまれる物語の一つであり、全国各地でさまざまな浦島太郎が語られています。そして横浜市にも、浦島太郎の物語が浦島観音三尊とともに伝えられています。
かつて横浜市神奈川区には観福寺(観福寿寺)という寺院が存在し、浦島寺と呼ばれて多くの信仰を集めていました。一般に知られる浦島太郎の物語は、竜宮城から持ち帰った玉手箱を開くと老人になってしまうというものですが、横浜の浦島寺に伝わる数種類の縁起の一つによれば、横浜の浦島太郎は竜宮城から観音像を持ち帰り、玉手箱は開けずに、乙姫とともに永遠に人々の守護神になるとされているのです。
本展では、よこはまの浦島太郎の物語について、その初見から現在までを浦島寺の歴史とともに紹介します。また古代・中世にさかのぼる一般の浦島太郎の物語の歴史も、文学や芸能に視点を据えて玉手箱・絵巻物・竜宮域・草双紙などから解説していきます。

展示構成

■展示構成■
浦島寺とそのにぎわい
浦島太郎の歴史
浦島太郎と玉手箱・竜宮城
浦島太郎のひろがり
浦島太郎は生きている

主な展示品

■主な展示資料■
◆亀乗浦島観世音立像 横浜市・慶運寺蔵 市指定
◆浦島および亀化龍女神立像 横浜市・慶運寺蔵 市指定
◆開帳免許帳 国立国会図書館蔵
◆浦嶋寺縁起 (財)無窮会専門図書館蔵他
◆丹後国諸荘園郷保惣田数帳 宮津市・成相寺蔵 国重文
◆浦嶋神社修造棟札 伊根町・浦嶋神社蔵
◆浦島子伝 舞鶴市教育委員会蔵
◆言継卿記 巻19 東京大学史料編纂所蔵
◆謡曲「浦島」 国立能楽堂蔵
◆浦島絵巻 下巻 (財)日本民藝館蔵
◆菊蒔絵手箱 (財)根津美術館蔵
◆摩尼珠像(密教図像の内) 京都市・仁和寺蔵 国重文
◆鋼製舎利塔 京都市・仁和寺蔵 国重文
◆海中出現の銅鐘 横須賀市・円照寺蔵 市指定
◆妙法蓮華経 横須賀市・円照寺蔵 市指定
◆御伽文庫 (財)東洋文庫蔵
◆浦島三明神版木 横浜市・蓮法寺蔵
◆浦島山車 横浜市・浦島町内会蔵

開催概要

■展示概要■
●開催期間●
2005年10月22日(土)~11月27日(日)
●休館日●
月曜日
●主催●
横浜市歴史博物館・文化庁
●共催●
横浜市教育委員会
●後援●
神奈川区・朝日新聞横浜総局・NHK横浜放送局
●観覧料●
特別展 常設展・特別展セット
一般 500(400) 700(560)
高・大 200(160) 300(240)
小・中 100(80) 150(120)( )は20名以上の団体料金

関連事業

■講演会■
11月13日(日)「その後の浦島太郎」
講師:立教大学文学部教授 小峯和明

■古典芸能 狂言「浦島」の上演■
10月30日(日)会場:講堂
午前の部10時30分~11時30分
午後の部13時30分~14時30分
和泉流能楽師狂言方 四世 野村小三郎ほかによる伝統芸能の狂言「浦島」をお楽しみください。

■フロアレクチャー■
11月3日(木・祝)・6日(日)・19日(土)・23日(水・祝)
いずれも午前11時・午後2時からの2回、担当学芸員が展示解説を行います。
各回とも1時間程度。定員30人、当日先着順(受付は30分前から)。
参加料は無料ですが、特別展チケットが必要です。

■ふるさと横浜探検■
「浦島伝説の舞台を訪ねて-子安から神奈川へ-」

■絵本パネル展示■
「竜宮城のごちそう賛歌」
エントランスホールにて ■絵本■
「よこはまのうらしまたろう」【在庫なし】
よこはま市に伝わる、いっぷう変わったうらしまたろうの物語
定価650円(税込み) 16cm×16cm オールカラー、24頁。
よこはまの浦島太郎関連史跡MAP 付

展示図録

あり

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