横浜市歴史博物館

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企画展(アーカイブ)

特別展
兵(つわもの)の時代 古代末期の東国社会

横浜市都筑区西ノ谷遺跡は、東国の「つわもの」が活躍する、12世紀を中心とした中心とした鍛冶工房遺跡です。ここでは鉄の精錬、鍛冶がおこなわれていたことが判明すると同時に、大鎧の部品である鉄札、鉄鏃など武具が発見されており、東国の地における「兵」の活動の一端を鮮やかに示してくれます。
特別展では、西ノ谷遺跡出土の鎧の鉄札を始め、各地で出土している各種鉄製品や伝世品を軸に「大鎧」の成立過程や刀剣・弓矢などの武器・武具の発展過程をたどります。また同時に、文献資料や絵巻資料を交え、東国で起きた平将門の乱などの様子を探り、古代末期、横浜市域を含む東国に「つわもの」がどのように生まれ、次の時代を担っていくのか、その道程を立体的に描き出します。

展示構成

プロローグ 古代東国と武力
Ⅰ「つわもの」の誕生―平将門の乱―
Ⅱ武器・武具の生産―西ノ谷遺跡発掘成果―
Ⅲ「大鎧」の誕生
Ⅳ刀剣と弓
Ⅴ東国武士団の原像
Ⅵ鉄を科学する

主な展示品

横浜市都筑区西ノ谷遺跡出土資料
関東地方を中心とした諸遺跡出土の武器・武具
平将門、武士団関係の絵巻・典籍類
弓矢・刀剣類
復元大鎧・刀剣類

開催概要

●主催●
横浜市歴史博物館
横浜市教育委員会
(財)横浜市ふるさと歴史財団埋蔵文化財センター

●会場●
横浜市歴史博物館 企画展示室

●観覧料●
区分 特別展 常設店・特別展セット
一般 400円(320)

600円(480)
高校生・大学生 200円(160)

300円(240)
小学生・中学生 100円(80)

150円(120)
()は20名以上の団体料金

関連事業

■講演会■
第1回10月25日(日)午後1時30分より
『“いくさ”と武具の移り変わり』
福田豊彦(国立歴史民俗博物館名誉教授)

第2回11月15日(日)午後1時より
『南武蔵の「つわもの』を探る―考古学資料と文献資料から―』(仮)
坂本彰((財)横浜市ふるさと歴史財団埋蔵文化財センター)
福田健司(東京教育庁・学芸員)
野口実(聖徳大学教授)

○各回とも参加料は無料。定員は170名です。
○申込み方法=各回ごとに往復はがきに住所・氏名・年齢・希望の講演会を一つ記入の上、「横浜市歴史博物館学芸課」までお送り下さい。はがき1枚につき1名のみ。複数の回をご希望の場合には、各回ごとの申込みが必要となります。
■ギャラリートーク■

第1回10月17日(土)
「将門とその時代」平野卓治(当館学芸員)

第2回11月7日(土)
「武器と武具」近藤好和(國學院大学講師)

第3回11月21日(土)
「鉄を科学する」伊藤 薫(日鐵テクノリサーチ・解析部技術主管)


各回とも午後1時30分から。参加料は無料ですが、企画展チケットが必要です。
定員は50名、当日先着順(受付は午後1時から)。

展示図録

あり

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