企画展（アーカイブ）
“光をつかまえる”という人類の長い間の夢は、1839年のタゲレオタイプ=銀板写真で実現し、人々が驚きと喝采をもって迎えました。
私たちが現在使っているカメラは、ほとんど自動化されていて、シャッターボタンを押すだけで、手軽に鮮明な写真を撮ることが出来ます。しかしこの便利さに至る背景には、カメラの光をコントロールするための、たくさんの技術的な開発の歴史がありました。19世紀後半に発明された乾板によって、シャッターが生まれ、レンズの性能が大幅に向上しました。そしてロールフィルムの出現は、写真の普及を早めただけでなく1枚の写真から連続写真へ、さらに映画の発明をもたらし、映像文化をより豊かなものにしてゆきました。
小型で扱いやすくなったカメラは、工場生産による商品化を促進させ専門家だけのものから一般市民の手へと広がり、急速にアマチュア写真家層を形成させました。19世紀から20世紀の工業化の進展とともに、写真は新しい映像の時代の重要なメディアとして市民社会の中に深く浸透してゆくことになりました。
本展では、乾板誕生以降に写真の技術が確立され、新しい時代の中で広がっていくありさまを約300点の所蔵品で展覧します。関連企画として《夏休みスペシャル》を開催し、写真の世界に親しんでいただくプログラムを用意しましたので、お気軽にご来館ください。
展示構成
主な展示品
開催概要
関連事業
●フロアー・レクチャー●
第一回7月20日（日）第二回8月8日（金）
午後2時～午後3時
横浜市歴史博物館 企画展示室
講師 酒井修一氏（日本カメラ博物館副館長）
申し込み方法 午後1時から会場で受付 先着30名
●夏休みスペシャル●
A.映画のはじまり「エジソン＆リュミエール」
B.「楽シール」お気に入りの写真を持参して、楽しいシールを作りましょう
（参加対象小中学生）
C.コンテスト「弥生人の村で写真をとろう！」