横浜市歴史博物館

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企画展(アーカイブ)

横浜市所蔵 カメラ・写真コレクション[ネイラーコレクション]特別公開  コレクションに見る写真の歴史[Ⅰ]光をつかまえる 写真の誕生~乾板写真の出現

今年からはじまるシリーズ企画「コレクションに見る写真の歴史」は、写真の技術上の展開を軸に歴史をたどり、それが写真にどんな可能性を与え、何を写し、どのように人と写真が関わり合ったかを見ようとするものです。
今回の展覧会では、写真の誕生と初期の時代にスポットを当てます。
光が像を結ぶ現象を見る装置として、ルネサンスのころからカメラオブスキュラと呼ばれる暗箱がさかんに作られるようになりました。画家たちはそれを使って絵を描くことがありましたが、人々の夢はそこに映し出された美しい像を何とかそのまま残せないかということでした。
そして今から150年余り前、光を感じる物質を利用することで写真は誕生しました。1839年に公表されたはじめての実用的な写真術は、ダゲレオタイプという銀板の上に写された写真でした。その精緻に写し込まれた映像はひとびとを驚かせたのです。
次に湿板写真ができると、写真はより広範囲に被写体を求めました。しかし、初期の写真撮影は容易ではなく、知識と経験を身につけた専門家以外は撮ることが難しい時代でした。本展はこのような写真の誕生と初期の写真のひろがりを、技術的な解説とともに約300点の所蔵品で展示します。

展示構成

●概   要●
写真の歴史を技術上の展開を軸に歴史をたどるシリーズ企画の1回目。
写真の誕生から初期の時代にスポットを当て、コレクションのカメラや写真を展示。                                                                                                      ■展示概要■
・ 写真のルーツ
・ 写真の誕生
・ 初期の写真術
・ 写真の広がり1 - 湿板写真の登場
・ 写真の広がり2 - 乾板写真の出現

主な展示品

【☆横浜市所蔵カメラ・写真コレクション(ネイラーコレクション)について】
横浜市では、写真・映像を核とする個性ある市民文化の創造・振興のため、ネイラーコレクションを取得し、昨年最初の特別公開を行いました。
このコレクションは、アメリカのサーマン・F・ネイラー氏が40年にわたり収集した、カメラや写真等のコレクションで、世界のカメラと写真の発達が総合的にたどれるものと、高く評価されているものです。

開催概要

●主催●
横浜市
横浜市歴史博物館
●観覧料●
無 料

関連事業

●フロアー・レクチャー●
7月7日(日)午後2時~午後3時
横浜市歴史博物館 企画展示室
講師 酒井修一氏(日本カメラ博物館副館長)

展示図録

なし 平成9年刊行関連資料『横浜市所蔵カメラ・写真 コレクションガイド』

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